エロ本ロード 2
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いわゆるひとつのそういう思いや考えにとらわれるのは、正直暇なときだろう。
まだ社会に出る前で、結局、お金もなく、街をさまよっていると、ふと気づいた路地裏の明かりは、とある本の自販機だった。
いつもそうだが、かならずや、客は、少女か熟女かの選択を迫られる。
しかし、そんなジレンマを解消するかのように、街にはなぜかそういう映画を放映する映画館があった。
洋画か邦画かの選択でもぎりのお姉さんに邦画と伝えて、学割の切符をもらった。
「洋画ですよね」
顔が一回り大きく、光も当たりやすいのか、てらてらとした顔立ちのもぎりのお姉さんは、邦画と聞いて、はっとしたかのようにほくそ笑んだ。
中に入ると早速のようにあえぎ声が。
客は見たところ、僕一人だ。
あえぎ声の主は、立派な熟女だった。