滅亡の帝国と捕虜の美少年たち①
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東ローマ帝国はオスマン帝国の20万人の軍隊に包囲され、皇帝コンスタンティンノス11世は戦死、わずか8千のキリスト教軍は全滅した。
この頃の戦争のならいで陥落した都市への無差別な殺人や略奪は3日間限り許されたのである。
但し真っ先に城内に侵入したのは皇帝直属のイニチュエリ軍、つまりオスマン帝国の皇帝直属軍であった。
彼等はメフメト皇帝が異常なほどの男色家で、可愛い美少年をもてあそぶのが最大の快楽であるため、滅亡する東ローマ帝国コンスタンティンノープルの城塞内をしらみつぶしに男の子を捜し回っていたのである。
特に宰相アナトリイの一人息子が類い希な美少年と聞き、その館へ駆けつけた。
たちまち宰相も息子も捕らえられて、抵抗する宰相は息子の目の前で首を切り落とされ、まだ11才の金髪青い目の美少年は後ろ手に縛られメフメト2世の前に引き立てられた。
メフメト2世の前には同じようなキリスト教の美少年たちが7人、捕らえられて並べられた。
メフメト2世はまだ18才、細身の長身に黒髪、黒髭、そして冷酷な顔つきの若者だった。
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