四度目

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2012-08-15

祖父が戦争中に中国で経験したという話 

日本の敗色が濃くなってきた頃、祖父のいた中隊は中国の山間の道を南下していた。 
ある村で一泊する事になり、祖父達下士官は馬小屋で寝る事になった。 
(多くの兵は野宿だったので屋根があるだけ、上等だったらしい) 
真夜中に馬が騒ぎ出し、灯りをつけてみると天井から身体は猿、顔は老婆の生き物がぶら下がっていた。 

銃を撃ったが、まるで当たらない。 
騒ぎに気づいた上官がやってきて、その生き物をみて驚きながらも土地の人間を連れてきて通訳を介し 
「お前は何者か?何か伝えたい事があって現れたのか?」と尋ねた。 

すると生き物は 
「お前達の国は滅びる

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