プチトマトのまゆちゃん

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第一章「運命の出会い」
※まだ全然仕上がってはいませんが、とりあえず書き上げたものから順にアップしたいと思います。
なお、この作品は全くのフィクションです。特に、設定等に大幅な独自解釈を加えてありますので、違和感を感じる方も多いと思いますが、あくまでも「小説」ということでご理解くださいますようお願いいたします。
1.ねがい

 1979年(昭和54年)5月16日。
 この日の千葉は、穏やかな初夏の気候を見せていた。
 「あぁ、どないしよ、もう5月も半ば過ぎてるやない・・・」
 千葉駅前からまっすぐに延びる大通りに面した「ニューナラヤ」に、そうつぶやきながら、初老の女性が入っていった。その服装は女性らしさのない、何の色気もないスーツスタイルではあるが、着こなしにはどことなく気品が漂い、まるで「男装の麗人」のような佇まいを、彼女に与えていた。
 彼女は、純子という写真家だった。報道写真から写真家への道を歩んできた彼女だったが


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