昔の彼に俺は似ていたらしい・第3話[完]
2015-01-06
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いやだ!このままじゃなつこさんがいなくなってしまう。
そろそろ俺のターンにするよ!
「俺に悪い、とか言うなー。俺に悪いかどうかは、俺が決める!」
もういない恋人を背負ってる人を口説くなんて、あれかな、『めぞん一刻』かな。
でも俺、そんな漫画、あらすじしか知らない。
主人公が何やらかっこいいことを言って、管理人さんを射止めたはずだっけ。
知らん。
俺は俺の言葉で、なつこさんを引き止めるしかないのか。
精一杯頑張った!
「俺は、春ちゃんという人に、感謝しております。俺単品じゃ、なつこさんとこんな楽しい毎日は送れなかったし、子供のままだった。こんなバカでも、春ちゃんとのセット販売だからなつこさんは買ってくれた。今でも俺子供だけど、ちょっとは成長できた気がする。春ちゃんのことは何も知らないけど、でも俺は春ちゃんを忘れないと思う。ここまで来れたのは春ちゃんのおかげ。感謝してる。春ちゃんありがとう。そしてなつこさんのおかげ。ありがとう。今までとっても楽しかった」