韓国の領土PRは精神と肉体極限に鍛えた選手の美を台無しにした
2012-09-01
ロンドンオリンピックの男子サッカーの3位決定戦・日韓戦で韓国選手が、島根県の竹島について「独島はわれわれの領土」と書かれたボードを掲げ、フィールドを駆け回った。
このオリンピックの精神に著しく反する行為について作家の落合信彦氏が問題の本質を抉る。
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周知の通りオリンピック憲章は競技会場での政治宣伝活動を一切認めていないし、竹島問題については韓国政府が間違った主張をしてきたことは明らかだ。
しかし、今回の韓国選手の所業はそうした次元の話ではない。
これは「品格」の問題だ。オリンピックには人間の品格と美しさがあるべきだ。理想主義かもしれないが、夢や理想なき現実を生きて何の意味があるのか。現実を直視しながらも、理想を忘れてはならない。
今回のロンドンでも、美しいシーンはあった。試合に敗れた選手が勝者に握手とハグを求め、勝者は敗れた者の手を取って高々と天に向かって掲げるそんな場面が確かにあった。
その光景は、韓国選