AKB48の光と影
2012-05-23
ドン・キホーテ秋葉原、AKB劇場での平日の公演
チームAの指原莉乃は相変わらず、トークで何度も空回りしていた
客席に響くファンのため息、どこからか聞こえる「AKBも終わりだな」の声
無言でハイタッチを淡々とこなす若手メンバーの中、指原は独り楽屋で泣いていた
電通との強力タッグで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるメンバー・・・
それを今のAKB48で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうしたらいいの・・・」指原は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、指原ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいパイプ椅子の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってボイトレをしなくちゃな」指原は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、指原はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
楽屋から飛び出した指原が目にしたのは、東京ドームを埋め尽くさんばかりの観客だった
千切れ