官能小説のようなセックスに憧れる

開く
2014-11-14

この体験談は約 10 分で読めます。

「夏は新宿御苑、晩秋は外苑前の銀杏並木だったから、今度は冬枯れの公園かな」

Yさんが、辻仁成と江國香織の『冷静と情熱の間』に出てくる、梅ヶ丘の羽根木公園に行こうと言い出しました。
この時期ですからまだ人も居ないでしょうし、もしかしたら、早咲きの梅が見られるかもしれません。
竹之内豊は好きなのですが、時間がなくて映画版は観ていません。
でも小説版は、私が読んでみたいと言ったらYさんが買ってくれ、2人で交換して読みました。
推理小説ファンのYさんには、甘ったるくまどろっこしかったらしいのですが、私は気に入って、読み返してしまいました。

私もどちらかと言えば、法廷物や推理小説が好きです。
2人の好みが一致したのはジェフリー・アーチャー。
久々に読む恋愛小説が、私には新鮮に映ったのでした。

冬枯れの朝の公園は、予想通りお散歩している老夫妻が二組、早咲きの梅の写真を撮っている男性が一人だけ。
ぐるりと一周りしてから、ベンチに座り、途中で買ったお茶を


お勧めの体験談