少年時代の夏
2011-03-20
小5の夏休みの思い出。
住んでいた家の近所にあった、いつの間にか操業を止めて閉鎖されていた小さな工場。すっかり荒れ放題になっていたその場所も、子供にしてみれば冒険心と好奇心を擽られるものがあった。
そしてある日、俺は仲間達と共にその工場に忍び込んだのである。
しかし別段、中に入ったからといってこれといった収穫がある訳でもなく、よく分からないさびた機械やらダンボールやらが散乱しているだけの光景。
ああ、やっぱこんなもんかと、冒険ごっこの熱もすぐに冷めていく中、俺達は次に廃工場の裏庭へと回ってみた。
そこで俺達が目にしたのは、無造作に置かれていた数冊の雑誌。表紙を飾っていたのは若い女性。しかも衣服を大胆に乱し、魅惑的な表情とポーズをとる姿。まだまだ無垢なお子様の俺達だったが、それでもその雑誌がいわゆる