親友の彼女に(そののち・・・)
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前回、親友である草津の彼女、仮称(大堀)の寝姿で射精した翌朝、草津の別れ際の
「意味ありげな笑み」が引っかかっていた2日後、草津からメールが来た。
五月一日、17時43分着のメールだ。
「今日仕事? 終わったら俺んちで飲まん?」というものだ。
奴から飲みの誘いメールが来る事自体はさほど珍しくもないのだが、なぜに「奴の家で?」
というなぞが湧き出してきたと同時に嫌な予感みたいなものもあった。
「やはり、草津に見られたのかも」という思いに駆られ、誘いを断ろうかと迷っていたが、
足は草津の家に向いていた。
会社から草津の家までは、電車で2駅。かなり近い。
草津の家には19時頃に着いた。
道々、草津への言い訳の構想などを練っては見たが、名案は湧かない。
草津に正直に謝るしかなさそうだとブルーな展開を想像して奴の家のドアたたくが、意に反して、「おお!すまんすまん!まぁ、駆けつけにこいつでも飲めよ」と満面の笑みで缶ビールを
手渡された。