遠距離恋愛している間彼女が喰われる話 3
2014-10-01
21
「じゃあ果歩、バイト頑張ってね。」
「うん、じゃねぇ知子ちゃん。」
大学を終えた果歩は知子と別れて、アルバイト先のトミタスポーツへ向かった。
トミタスポーツの仕事にも慣れてきた今日この頃。
いや、慣れるというか、トミタスポーツでの仕事は今のところ受付だけで、高い時給のわりに楽な仕事。
高い時給はもちろん嬉しかった果歩だが、遣り甲斐(やりがい)という面では若干物足りなさを感じていた。
トミタスポーツの建物に着いた果歩はスタッフ用の入り口から中へ入る。
「おはようございま~す」
次々と顔を合わせる男性スタッフにあいさつをしていく果歩。
ここのアルバイトを始める時は女性スタッフが少ないとは聞いていたが、仕事を始めてみると、マッサージ室に1人と、事務に1人、そしてアルバイトの果歩、女性はこの3人だけ