精力剤
2006-09-22
姉は企業向けのコンサルタント会社に勤めている。
小さな会社で、忙しそうで、週末は家でも資料を作っていて、納期の前夜は徹夜も
しているようだ。
先々週も、土曜なのに一日中パソコンを叩いて、資料を広げたり、携帯をかけたり
と忙しそうだった。
彼氏はいるが、可愛そうに秋に転勤して、遠距離って程でも無いが、そうめったに
会えないようだ。その分、家での仕事も多くなったようだ。
その晩、俺が寝ていると、姉に起こされた。部屋の電灯もついていた。
いきなり起こされて、何か大変な事でもあったのかと思い、眩しさで目をパチパチ
しながら起き上がると、姉はいきなり、
「ねえ、セイシちょうだい!」
と言ってきた。俺は何を言ってるのか理解できずに聞き返した。
「ユウちゃん(俺)の精子が欲しいのよ!」
「え!? 『精子』って、まさか、これのこと?」
俺は股に手を当てて言った。
「そう」