CLUB GALとの夏②

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2010-12-21

タクシーを止めようと通りに立ち、しかし思い直してクラブに引き返すことにし
ました。カウンターで最後にエリカに話しかけたとき、Eと話すエリカの表情に
なにか言いようのない悪い予感を感じたからです。
クラブの入り口が見えてきたとき、タクシーに乗り込むマサコとエリカ、そして
Eの姿が見えました。なぜか目の前が暗くなるような不安を覚えたのを今でも思
い出します。僕はひとり残されて、走り去るタクシーを呆然と見つめるしかあり
ませんでした。

その後、僕は何度もエリカの携帯を鳴らしましたが電源を切っているのかつなが
りませんでした。僕の脳裏に、最後に見たエリカの姿が何度もよぎりました。そ
の日はいつもより露出度の高いファッションをしていました。体にぴったりと張
り付くような、胸の谷間が見えるほどの黒のニットに、小麦色の最高の太股と大
きめのヒップを強調するデニムのホットパンツにブーツサンダル。そこに、粘り
つくような視線を這わせていたEのあの顔つきが重なっていきました。


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