真夏の夜の夢[23](最終回)

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 いった……、本当にいった……。マサルのそれの先からはまだドロドロと液体が流れ、体は
すべての関節から力が抜けたようにだらんとなった。マサルの精子は皮が防いだのか飛び散る
こともなく、ただ静かに溢れ出てきたのである。私もミサキもそれからしばらく動けないでい
た。摘まんでいる棒の弾力が次第になくなっていくのを感じる。白い液体が私の指の上にも流
れ、少し温かい。気が付けば、それは小指の第一関節程度の大きさに戻っていた。
 「いった……」、しばらくして私はそう呟いた。その頃にはマサルの小さな寝息が聞こえ始
めていた。ミサキは「うん……」とだけ答え、また沈黙が部屋を包む。ミーン、ミーン。部屋
にはマサルの寝息と外のセミの鳴き声だけがこだましていた。

それからの片づけはあっという間だった。私がティッシュでマサルの汁を拭き取り、またミサ
キが足を上げてパンツを履かせる。布団を被せ部屋を後にするのに五分もかからなかった気が


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