僕には「おっぱい」がある
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僕には「おっぱい」がある。
ある朝、起きたら…というマンガ的な展開ではなく、中1の頃から徐々に発育したモノだ。
高校入学時の身体検査で、僕のおっぱいを診た医師は、それが「女性化乳房症」という症状だと教えてくれた。
更にその先生は「女性化乳房症」は7人に1人の割合で発症する、僕くらいの年齢の男子には珍しくない症例で放置しておけば自然に治ると教えてくれた。
僕は3年間も悩んできた体の異変が、一般的で、しかも一過性のモノだと知り安心した。
いつかなくなる「おっぱい」…そう考えると何だか勿体無くなり、僕は自分の「おっぱい」を毎晩揉んで、その感触を楽しんだ。
「へえー、そんな病気があるんだ!」
「確かに、Wikipediaに載ってる!」
「凄いな!」
体育の着替えの時に、僕の「おっぱい」を見た新しい同級生たちは羨ましそうにそう言った。
「佐藤のも大きいけど、おっぱいという感じじゃないな…」
「佐藤は単なるデブだよw」
「佐々木は痩せてるのに、胸だけが膨らんでるからマ