単身赴任中の妄想

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2013-12-03

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俺(45歳)は、本社の人事抗争に巻き込まれ、3年前から仙台支店に単身赴任している。

肩書きは統括部長だが閑職に等しく、顧客からのクレームに営業部員と謝りに行くのが唯一の仕事になっている。

赴任当初は、毎週末に帰省しては本社で部下だった社員と新橋で飲み、不満の捌け口を酒と、愚痴と、妻の肉体で紛らわせていた。
1年くらいで本社へ復帰出来ると思っていたが、社内状況は好転しない。
経費節減で帰省回数も大きく減らされた。

帰省回数が減ると同時に夫婦生活も疎遠になり、妻も子供中心の生活に浸るようになって2年が過ぎようとしていた昨年春、俺が運転する社有車が交差点で赤のアルトに軽く接触された。
車から中年女性が降りて来たが、初めての事故なのだろう戸惑うばかりで話にならない。
俺が、「警察に連絡しようか?」とか、住所や名前、保険会社のことなどを矢継ぎ早に聞いたので、最後には泣き出してしまった。
車(マーチ)の凹みも言われなければ判らないほどで、社有車だし、帰って会社に報告すれば俺が


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