隣の小さな彼女

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2012-07-15

 大学時代、俺は地方から出てきて、一人暮らしをしていた。アパートは四畳半と六畳の2K、トイレと風呂は別々のアパートだった。学生の一人暮らしにしては贅沢だったと思うが、まあ実家がそれなりに裕福だったためだ。
 隣には、母子家庭の家族が住んでいた。母親は三十過ぎくらいでちょっと綺麗な人だった。子どもは莉亜ちゃんという女の子だった。俺がアパートに入ったときはまだ十歳くらいで、大人になったら美人さんになるんだろうな、と言う感じの可愛い子だった。なぜか俺に「おにいちゃん、おにいちゃん」と懐いてくれて、たまに休みの日に部屋に遊びに来たりもしていた。目当てはマンガ本とWiiだったようだが。俺も年の離れた妹が出来たような気がして嬉しかったものだ。
 俺はロリコンではなかったし、お隣の可愛い子、というだけだった。そう、あの日までは。

 大学二年になった四月なかば。花冷えと言うのだろうか、やけに寒い日曜日だった。近くのコンビニへ行って帰ろうとしたとき、急に雨が降って来た。真っ白に煙るような土砂降りの雨だった。まいったなあ、と思いつつ、直ぐ止むだろうとしばらく雑誌の立ち読

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