死が二人を別つまで

開く
2012-12-19

最愛の人より先にこの世を去るとしても、逆に見送る立場になるとしても、相手を想うとどちらも辛いもの。それならば、同じタイミングで寿命を迎えられたら最高の形――そう考える人も少なくないかもしれない。米ペンシルバニア州では先日、65年間の結婚生活を送った90歳代の夫婦が、12時間の違いで相次いで息を引き取った。

米紙トリビューン・デモクラットやニューヨーク・デイリーニュースによると、この夫婦はペンシルバニア州メイヤーズデールで暮らしていたロバート・ワーナーさんとラバーンさん夫妻。1921年生まれの夫と1920年生まれの妻は、今から65年前、第二次世界大戦後に結婚した。共にメイヤーズデールで生まれ育ち、共通の趣味である旅行をよく楽しんでいた2人は、アラスカ以外のすべての州に出かけたという。

そんな2人なら日頃から仲良しだったかと思いきや、息子の目から見れば「いつも互いの意見が一致しなかった」というから面白い。しかしどちらかが物事を決めれば、どちらかが必ず「すぐに後に付いていった」そうで、結局は相手の意見を尊重して「何事も一緒にする」関係だったという。そうし

お勧めの体験談