俺が宮大工見習いを卒業し、弟子頭になった頃の話
2008-11-13
名作・宮大工シリーズの2話目です。
最初は↓からお読みください
オオカミ様の神社の修繕
http://moemoe.mydns.jp/view.php/5361
俺が宮大工見習いを卒業し、弟子頭になった頃の話。
オオカミ様のお堂の修繕から三年ほど経ち、
俺もようやく一人前の宮大工として仕事を任されるようになっていた。
ある日、隣の市の山すそにある神社の神主さんが現れ、
その神社で管理している山奥の社の修繕を頼みたいと依頼してきた。
俺は親方からその仕事を任され、弟弟子を連れて下見に出掛けた。
その社も相当山奥にあり、依頼してきた神社の裏山に三十分ほど
入り込んだ場所にあった。
その神社は稲荷神社で、もちろんお狐様を奉っている。
社の状態は相当酷く、また神主さんもこの一年掃除にも
来れなかったと言うだけ有り汚れ方も大層なも