走る捨て犬「ボロ」
2006-11-24
小3のトキ、親父が仕事帰りに雑種の小犬を拾ってきた。
茶色くて目がまんまるでコロコロとしたカワイイ奴。
でもノラなので、小汚くて毛がボロボロに抜けていた。
そんな風貌を見て、親父は名前を「ボロ」とつけた。
一人っ子の俺は、ちょうどイイ弟分が出来て嬉しくて
毎日公園へ散歩に行っては一緒に遊んだ。
ウチは両親共働きで殆ど家にはおらず、
俺はずーっと独りぼっちだったけど、
ボロが現われてからは毎日が楽しかった。
ちょうど1年が経った頃、ウチは親父の仕事の都合で
遠くに引っ越さなくてはならなくなった。
当然ボロも一緒に行けるものと思っていたのに、
引っ越し先には連れて行けない事を母親から告げられた。
両親はどこかに引き取って貰おうと、貰い手を探して居た