ハタケドロボウ

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2008-02-01

俺ら兄弟2人を育てきった隠居母の楽しみは家庭菜園。
家から車で15分のところに大きめの休眠畑を本物の農家から借り
て色々な野菜や草花を育ててた。

土地は森に囲まれた丘の奥で、畑から見える人工物といえば遠くに
ある高圧線鉄塔や時折上空を通過する飛行機くらいのもの。
天気のいい日はござを引いてゴロゴロしながら採り立ての野菜に味
噌をつけて食べる。これだけで幸せな気分。予定のない日は母と畑
に行くのが楽しみだった。

そんな母も肺気腫を患い、なかなか畑には通えなくなった。
週1回ではあるが、俺が変わりに畑の面倒を見ることになった。
周りのプロ農家との関係も円満で苗を分けてくれたり、虫や鳥に困
った時には対処法を教えてくれたり。カスミ網を分けてくれたり。

特に親しくしてくれたのは高速道路で見かけるキャベツとカリフラ
ワーのあいの子みたいな花(名前知らない)を専門に作ってるプロ

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