不倫は日常ありふれた出来事だった昔の日本
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私が驚いた三つのうち一つが、日本では(恐らく全世界で)、不倫というのは日常ありふれた出来事だということです。
もちろん多くの場合、男性が仕掛け人です。
しかし、その積極的な受け皿に女性がなっています。
というか、それは、いわば男女「同罪」なのです。
ですから、本書の冒頭に次のように書かれているのも納得です。
「見知らぬ相手との性関係は、つい最近まで、日本人の性関係の基本とされていた」
そうなんです。
つい最近まで露天風呂どころか銭湯での混浴も平気だったのが日本人なのです。
これは、私自身の体験にも裏付けられた事実です。
盆踊りは、本来は年に一度の乱交の場であった。
黒い覆面に目穴だけを開けた踊り子による盆踊りが日本各地にある。
これは、好きあっている男女が誰に顔を見られることもなく、お互いは浴衣の柄などで確認しあって逢い引きを楽しんだ証しであった。