出会い(宿舎編)
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木村家を昼ごろ出た、妻と吉本は、タクシーを拾える所まで歩いた。昨夜の出来事で気まずい雰囲気の中、口を開いたのは、吉本だった。
吉本『奥さん、すいませんでした。つい、酔ってしまって・・・・』妻無言で頷く。
吉本『また、お会いしたら、その時は、楽しくやりたいですね』
妻『吉本さん。お掃除とかお洗濯は、どうなさっているの』と吉本の暮らしぶりを尋ねた。
吉本『一週間分を土曜日にやっていますよ』と半笑いで答えた。
妻『明日、時間がありますので、私がお手伝いしますよ』吉本、呆気にとられて
吉本『滅相も無い。他人の奥様にして頂くなんて』と手を振った。
妻『大丈夫です。主人の宿舎で慣れていますから。折角のご縁ですから遠慮為さらずに』
吉本『そうですか~。じゃあお願いしちゃおうかな?』と満面の笑みを見せる。
妻『住所を教えて下さい。明日行きますから』と住所を教えて貰った。私は、妻が何を思い、吉本の家に行くのか不明だったが、後に、由美子から状況を聞くことができ、納得したのだった。
日曜