ついに

開く
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それは一枚のクラス会の案内状がきっかけとなったのです。
 クラス会の案内が届いてから数日経ったある日、高校時代お付き合いをしていたG君から一本の電話が入りました。
 G君とは高校の時交際をしていたのですが、彼は都会の大学に進学した為自然とお付き合いが途絶えていました。

「クラス会へ行くのか? 俺は芙美と会えれば別にクラス会なんてどっちでもいい・・。明日とりあえず帰るから会えないか?」との事。
 車で迎えに行くとの事で再会を約束しました。受験から解放された彼は明るく、今まで離れていたギャップなど微塵も感じませんでした。

 車を降りて彼は私の手を握って来ましたが、自然と手を握って歩きました。高台の所に腰を下ろし「芙美、誰かと付き合っているのか?」と聞いてくるので「残念ながらフリーなの」と答えると「いつでも会うことは出来ないけど、俺、彼として立候補していいかな?」と思いもよらぬことを言ったのでビックリして彼の顔を見つめました。

 すると彼は、私の身体に寄って来て、突然キスをして来ました。恥かしさで為すがままにじっとしているだけでした。


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