最強の相棒
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奴と出会って2年半が経ち、俺等はバッテリーを組み母校でもある東京の無名校帝実学園を春の選抜大会で初出場初優勝に導いた。
そして今、春夏連覇を狙う俺たちは夏の甲子園の決勝のマウンドで睨み合っていた。
俺は中学3年の時奴と初めて出会い衝撃を受けた。
シニア全国大会ベスト4をかけて奴と戦ったが三打席連続三振に抑え込まれた。今までシニアのスター扱いされていた俺は自分に悔しさが込み上がったが、それと同時に奴の球を受けてみたいと思うようになった。
そしてシニアの全日本でバッテリーを組み準優勝に導き、奴と俺は同じ高校に進学した
1、2年と俺と奴は飛び抜けた活躍を見せたが甲子園は遠かった。
3年になるとプロのスカウトがチェックしに来るようになった。奴は右の大型投手として151キロの速球に、落差の大きいフォークを操り高校ナンバーワン投手として騒がれ、俺は高校通算60本のホームランを打ち、強肩強打の捕手として俺たち二人は野球関係者を賑わせていた。
そして今春夏連覇まであと二人
しかし九回裏ツーアウト二、三塁と絶