男が来る

開く
2006-01-30

 睦絵は唇を開き、男のファスナーに歯をかけた。

 かり、と金具を噛み締め、ゆっくりと下に引いていく。

 チャックが開き、中から男の肉棒がこぼれ出た。

 カリ太の、長大なペニス。
 濡れた舌がその先端をとらえ、ちろちろと尿道口のあたりをねぶる。

 しばらくそうしてから、睦絵は口を少しだけ開いた。

 そして、キスをするような感じで亀頭の先端を「ちゅっ」と吸い、そのまま先端を含む。
 赤ん坊が哺乳瓶をすするように、彼女は男のペニスを「じゅちゅ、じゅちゅっ」と、唇で情熱的にしごく。

 
 睦絵は、全裸だった。

 

 春先の外気が肌を刺激するのか、かすかに鳥肌立っている。

 コンクリートの肌触りが、彼女の足裏を冷やした。
 夜の空には、月と、数えるほどの星々。
 周囲には、道路の他に

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