俺と恩師と由紀子の始まり。
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大学時代の恩師が死んだ。この人のおかげで、就職にも結婚にもありつけた。
ただ、引き換えに正常な「モラル」を失ってはいたが…。
時は今から約20年前だ。 俺も妻となる女「由紀子」も同じ大学のこの恩師のゼミに属していた。
二年になった春頃、恩師に呼ばれ、由紀子と一緒にゼミの運営のサポートに協力してほしい
といった趣旨の依頼があった。
俺は正直打算が働いて、ここでポイントを稼いでも不利じゃないなと思い、二つ返事で了解した。
「由紀子」は、まぁあまり印象にない子で「優等生タイプ」と思っていたので、挨拶をする程度の
真柄だった。
地味な服装に化粧っけのあまりないメガネ才女感が満載だった由紀子がペアかと思うと正直、がっかり
だったが、そこは割り切ることとした。
半年くらいはまじめにゼミの運営作業を手伝っただろうか、ゼミ合宿を終えた頃、恩師と由紀子、俺の
三人で軽い打ち上げをした。
当時は今のように大学生でも成人前の飲酒に縛りはきつく無か