中国大都市圏で同性愛エイズ患者拡大 一人っ子政策の影響も

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2013-12-21

 中国では男性の同性愛者が年々増加しており、それにともないエイズ感染者も急増していることが明らかになった。特に北京ではエイズ病患者が前年比20%以上も増加。その大半が男性の同性愛者だという。「北京晨報(しんぽう)」が報じた。

 中国の同性愛者は全国で3000万人以上といわれ、その大半が男性とみられている。この背景には、中国政府が1980年から実施している一人っ子政策がある。男女の比率は男性が130に対し女性は100で、圧倒的に女性が少ないことも影響しているといわれている。

 中国では最近まで同性愛は精神的な疾患とされていた。ところが、中国社会科学院の調査結果によると、「同性愛者であることが職業選択にあたって不利な条件になるか」との問いに「ならない」と答えた人が米国の86%を超えて、中国では90%にも達したという。中国社会が同性愛により一層寛容になったことも、同性愛者が増えている大きな原因の一つとみられる。

 今年12月1日の世界エイズデーを前に、北京市が調査した結果では10月末現在、北京市のエイズ病患者は1万5183人

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