デカチンの童貞とエロナース

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2015-12-06

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大学一年の頃、ボロボロの学生寮の隣の部屋にTという奴がいた。
四国の山奥から出てきた、身長185センチ、体重85キロ、村の相撲大会で無敵を誇った男だったが、中学から一番近くの町にある全寮制の男子校に放り込まれ、親族以外の女性と話すと顔が真っ赤になってしまうような、純情で可愛い奴でもあった。

そんなTがある日、BMWに吹っ飛ばされて右手と右足骨折の大怪我をした。
運転していたのはお金持ちのおばさんで、後で状況を聞いたら『Tじゃなきゃ死んでたんじゃね?』という感じで、おばさんはもう半泣き。
連絡を受けて上京してきたTの両親に、おばさんは一緒に乗ってたご主人と2人で、もう土下座して必死で謝っていた。

「こいつは末っ子だし、男ももうぎょうさんおるし、死なんかったら別に・・・」と両親とも全く気にしてない様子なのにはさすがに俺もビビったけど。

こちらでのホテル代も食事代も全て持ちますので、という金持ち夫婦の申し出も、「ヤギとニワトリの世話がある」という理由で早々にTの両親は四国に帰ってしまった。


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