アイスピックの震え 7/7
2013-02-28
「…………ふぅ、ようやく全部喰いきったか。何時間かかったんだ?」
「さぁ、いつ始めたのかも見てなかったからな。だが最後の方はすっかりグタっちまってたな」
「そりゃ、男に押さえつけられてあんな量のクソ喰わされたんだ。元がどんだけ気の強い女だろうが、従順にもならぁ」
「一時間ばかし前の狂乱振りは、中々に凄かったからなぁ。鬼気迫るっつうか、女の力じゃなかったぜ。
刑事を組み伏せるにゃ並の覚悟じゃ無理だって、思い知らされたぜ。ッ、まーだ痛みやがる」
男達は、首を抱えられたまま気を失ったような冴月を見ながら語る。
彼女は、その顔はおろか上半身至る所が、糞便と吐瀉物の混合物に塗れていた。
口内には歯茎にまで隙間無く汚物が詰められ、口を開いているにもかかわらず歯が見えないほどだ。
瞳はうすく開いてこそいるが、何かを見ている様子はない。
彼女はまるで壊れた人形のように、男にもたれ掛かっているだけの状態にあった。
「さて、まだ朝までは時間があるな。ビデオ