山奥で

開く
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 炭焼きをしていた父が亡くなった。
 私が30歳のときである。
 仕方なくその跡を継ぐことになった。
 それまで山から一歩も出たことのない私は、女の子のつきあいもなく、商売女を買う才覚もないまま、つまりその歳まで童貞であった。
 話し相手というのは、60歳に近い母と、一匹の雌犬だけであった。
 ある日、仕事を終えて、山の景色が暗くなりかけた頃、独りで欲情して、犬の花を相手にじゃれあっていると、ペニスが堅くなってきたのに気がついた。
 そこでしてはならないと思いながら、花の尻に抱きつき、花が逃げないのをいいことに、ペニスを犬のワギナに差し込んでしまった。
 気持ちがよくてそのまま射精してしまった。
 つまり私は、犬の花に遅い童貞を捧げたのである。
 終わってから、ふと気配を感じて、振り向くと、一部始終を母が見ていたのである。
 いつもより帰りが遅いので山へ上がってきたというのである。
 その日夕食をす


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