姫子の秘密・エリカの秘密

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姫子の秘密・エリカの秘密

「ポコ太~」
 たてがみを引っ張っても起きない。
「ポコ太? 寝ちゃったのかな……?」
 そうっと、タオルケットをかけてあげる。
「おやすみ、ポコ太……」
 もう1度だけポコ太が寝ている事を確認し、あたしは机に向かって座った。
 左手が独りでに、パジャマの中に入っていく……。
「大地……」
 何故だか分からないけど、あんなヤツの事なんて何とも思ってないハズなんだけ
ど、そうしないと心臓ホッサで死んでしまいそうな気がするくらい、ドキドキして
た。
「んっ……」
 ポコ太を寝かしつけたのは良いんだけど、本当は意味が無いんだよね。
 だって、ポコ太はずっとあたしの事を見てたんだもん。
 6年生の時、先輩の事を想って初めてイケナイ事をした時も……。
 先輩日記を書きながらシちゃって、日記をびしょびしょに濡らしちゃた時も……。
「ふぁ、うんっ……」


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