最後までは出来なかった偽善者な俺

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2013-10-29

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あれは土曜日の朝の出来事。
前日の夜に会社の同僚と飲んで朝帰りした時のことだった。

六本木から某私鉄の始発に乗って到着したキーステーションで、爆睡状態の彼女がいた。
俺も朝帰りだからフラフラだけど、すかさず彼女の横をキープ。
周囲の状況を確かめると、既にそこそこの時間になっていたこともあって、疎らに乗客がいて大胆なことは出来ない。
様子を窺いながら乗っていたけど、こっちも睡眠不足の為にあえなく撃沈。
気づいたときには地元駅をすっ飛ばして終点だった。

終点のアナウンスで目が覚めた俺は、周囲の乗客が降りていく中を横目で見ると、まだ彼女はそこに居た。
相変わらず爆睡中のようだ。
どうやら彼女も朝帰り・・・かなり飲んで帰ってきた様子だった。
いい人を演じつつ彼女を起こし、終点に着いたことを告げると、ゆっくりと立ち上がりフラフラと車両を降りていく。
後ろから見守りながら様子を見ていると、更に下る電車の前に立ち、次の電車を待っているように見


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