秋の終わりの白日夢
2013-11-19
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病弱で真っ白く透けるような肌をした母親。
当時の私は、そんな母親の姿に目と心を奪われた。
冬の午後、昼でも薄暗い部屋に全裸で横たわる姿が目に焼き付いている立てた両膝の間に黒い影、下腹部から胸にかけ波打つように揺れ動く肢体。
幼心にも、その行為が何をしているのかすぐに理解出来たが、私はその場を離れる事が出来ずに見入ってしまう。
雪深い北国に育った私、秋の刈り入れが終わると父親は毎年、出稼ぎに行く。
今年も父親は都会に出掛けた。
それから数日が過ぎ母親は私に向かい、
「今日のお昼からは、お爺ちゃんの所で遊んでおいで」
私は、身体の具合が悪くいつものように寝るのだろうと思い、言われるまま祖父の家に行く。
しかし、暫くして退屈した私は、やはり母親の側が良いと思い、家に帰った。
家の中は静まり返り物音ひとつしない。
私が母親が床に伏してる部屋に近づき障子の下部が硝子になってる部分から部屋を覗くと、母親のその光景が目に飛び込んできた。