キャバ嬢を愛して8

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2009-11-07

「思ってた以上にタフね、彼」
俯せで夏掛けにくるまった千佳が頬杖のまま、ため息を付く。
はらりと落ちた前髪と、白い肩が艶っぽさを醸し出している。
「ああ。まだ通い続けてるんだってなあ」
俺はごろりと仰向けになると、頭の下で腕を組む。
「はっきり言ってやったんだけどね。若い子に興味ないし、課長さんが大好きだ、って」
「ははは。『必ず振り向かせてみせる』とかいいそうだな、あいつなら」
「……言った、言った。『春菜』さんは課長に騙されている、とかも言ってたし」
「騙してるかなあ、俺」
「ふふ、どうなの?」
意地悪な問いには答えず、俺は千佳の長い髪に手を伸ばすと、指先でそれを弄ぶ。

「ふっくん、髪好きだよねぇ」
「うん。俺、髪フェチみたい」
鼻先に髪を持って行くと、千佳の香りがふわっと薫る。
「今まで、こんな髪の長い娘と付き合ったことなかったから自覚なかったけど。いいもんだなあ、綺麗な髪」

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