ネコ
2010-01-14
ネコを飼っていました。真っ白なネコです。家にいらっしゃったお客さんの間で噂になるほど、目が優しくて、大人しくて可愛いネコでした。
夜寝るときは一緒に寝ていました。冬寒いと、ささっと布団に入ってきます。朝起きたときはゴロゴロ喉を鳴らしに鳴らして、ほお擦りしてきます。
私はできが悪く、よく親に叱られていました。ある日、叱られているときトットコ走ってきて、親と私の間に座り「ニャーン ニャーン」訴えるように鳴きます。始めの頃は「お腹が空いているのかな?」と思いましたが、いつも私が叱られる度に走ってきて同じように鳴くのです。ケンカの仲裁に入ってくれてたのでしょうか。
ある日、兄がこのネコに凧の紐を結びつけ、空にあげていました。地面から空に上がるときに「ニャーン」と鳴くのを兄は大笑いして見ていました。私が気づいたときは、もう終わるところでした。次の日、このネコはうちからいなくなりました。
暫く経ち私は実家から離れ東京の大学に入りました。しばらくの間、バイトなので朝が早いときなど、ほほをチョンチョンと肉球で触るよ