厨二病の中学生妹と儀式
----/--/--
妹のマミが中学生になると漫画の中でしか見ないような厨二病を発症した。
ファッションセンスはこれまでのゆるふわ系からジャラジャラと不必要な金属パーツまみれになり、体を動かすたびにガチャガチャと不快な音を鳴らしていた。
言動もあたかも自らが神であるかのような言動を繰り返し、痛々しいことこの上なかった。そして極め付けは左目の眼帯だ。
漫画の中で海賊が着けているような黒い眼帯をどこからか調達してきて着けていた。これは養護教諭として働いている同居する叔母に捕まり、締め上げられたため、公然とは着けることはなかったが、家族としては恥以外の何者でもなかった。
マミの部屋の調度品も六芒星が書かれたような物や何か画数の多い漢字だけを並べて書いたマットなどが置かれるようになり、これらの意味聞くと「魔物がここに召喚される」とか「私の使い魔が云々」などと全く会話にならない返答ばかりだった。
両親と叔母はそんなマミの言動行動に事あるごとに注意していたが、厨二病にかかっているのでその異常性に気付かないどころか、注意してきたことに対してキレて暴れ回る始末だった。