金 魚

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2012-09-23

プールに金魚を放ち、少女たちは服を脱ぎ始めた。
 
「ブラも外すの?」
 ひとりが、ためらいがちに聞くと、その背に指先が触れた。
 「ええ、そうしましょう」
 声とともにホックが外され、膨らみ始めの乳房がこぼれる。
 プールの傍で、弱々しく光る外灯に、その愛らしい形が浮かび上がった。
 
少女は恥ずかしさをこらえ切れず、プールサイドを駆けだして、水中に身を躍らせた。
 水中は暗く、何も見えない。お祭りの時に見た、きらきら光を放つ金魚の姿は、どこにもなかった。
 
「暗くて何も見えないわ」
 「それでも、この真っ暗な水の中には、金魚と私たちしかいないのよ」
 
すぐ後ろから声がする。冷たい水の中にあって、火照るような肌が背に張り付いた。
 水棲の細長い生き物のように、脇から両の腕がゆるゆると回さ

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