高校一年の夏休み
2007-04-02
高校一年の夏休み、勉強しに行った筈の図書館
資料を探しに行ったきり戻らない彼女を、美術書のコーナーで見つけた
おどかしてやろうとそっと近づいた俺にも気付かず、
書架に寄りかかってぼーっと眺めてたのは、
ブーグローの画集の、天使がキスしてる様な絵
声かけたら、彼女は赤面して本閉じたから
俺は、ああそうかって、ただ一緒にいられるだけで
嬉しかったのは俺だけだったんだなって思って
情けないやら恥ずかしいやらで、
これはもう直ぐにでも関係を先に進めなくちゃいけないって、