上司が飼っていた愛犬を預かる事になった 続き

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先日、上司(畑野課長)の家を夫婦で訪れる事になりました。
小次郎(上司の愛犬)が、妻と別れてすっかり元気が無いと言うんです。
1ヵ月程でしたが、我が家で暮らした小次郎は妻にすっかり懐き、本当の彼女だと思っているんでしょうか?
その日、子供は両親の元に預け、私達夫婦で畑野課長の家に出掛けました。
街外れの古びた借家に畑野上司は小次郎と住んでいました。
 『伊藤君(私)、良く来たね!』
 『初めまして、伊藤の妻です』
 『奥さん、先日は小次郎が色々と世話になって…本当に助かったよ』
 『小次郎君は変わり無いですか?あれから何だか淋しくて…』
 『小次郎も家に来てから元気が無くてね…』
そんな妻の声を聞きつけたのか?リビングから小次郎が駆け寄って来たんです。
 『なんだ小次郎、奥さんの声が分かったのか?』
 『小次郎、久しぶりね…元気だった?』
久し振りの再開に喜びながら妻は小次郎の頭を撫で頬ずりまで始めていたんです。


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