暗黒パチンカー夫婦
2009-07-29
暑かった夏も終わり、朝夕は肌寒さを感じるようになって来たその頃、
パチンコ店の駐車場警備員のアルバイトをしていた私は、遅番の勤務に
入った。時刻は午後4時、これから夜11時までの勤務である。
同じく遅番勤務のホールスタッフたちと挨拶をしながら誘導棒を振っていた。
そのとき、警備員詰め所(小さなプレハブ)から岩山さんと何となく顔を
覚えているお客さんが大慌てで走ってきた。自衛隊上がりの岩山さんは
あまり慌てているところを見たことがない。「大変だ!駐車場で子供の泣き声が
するんだって!」岩山さんは怒鳴るとちょうど遅番勤務で入店しようとしていた
ホールスタッフ(霊感あり・生霊を見た人)にその事を店長かマネージャーに
伝えるように続けて言った。お客さんの話によると、2階のどこかの車から
子供の泣き声がしているらしい。「2階だって」とホールスタッ