花火の帰り
2012-04-01
もう10年以上前の話。
当時高一だった私は、付き合って間もない同級生の彼女と花火大会に行きました。
付き合っているとはいえ、まだ高校一年生の夏の私たちは手をつなぐのがやっとの状態。
そこそこの進学校の私たちにはそれが精一杯で当然移動は電車でした。
彼女は小柄で身体も細くまだ中学生の面影も残るようなショートカットのいかにも真面目そうなタイプで
笑うとかわいい清楚なタイプのコでした。
水色の浴衣を着ていた彼女はとてもかわいくて夏の暑さでうっすら汗をかいていても
近くに寄るとシャンプーのような香りがしていたのを覚えてます。
花火が終わると人の流れは一斉に駅に向かいホームは人で溢れました。
メガホンで花火の客を誘導する駅員、電車がホームに来ると私達は後ろから人の波に押し込まれるように
否応なしに電車に乗り込まされました。彼女とは手をつないでいたのですが乗り込むと同時に
車内では