ヨシオ君の悲劇
2013-12-21
俺が中学に上がる前だから、もう大昔の話。
地元の小学校で開かれた地区の運動会に参加した時のことだ。
お昼どき、ご近所の親子何組かで運動場の隅に集まって、弁当を食べた。
うちの母は仲良しの奥さんたちとお喋り。俺は餓鬼どもの遊び相手をしてた。
餓鬼の中に「ヨシオ君」という男の子がいた。当時小学1年生くらい。
普段からひょうきんで愉快だが、ちょっと度が過ぎてる感じもする子だった。
場所をわきまえずおどけた言動を連発して、何が何でも受けを狙うタイプだ。
頭が弱いわけじゃないと思うが、今なら何かの障害に分類されてたかもしれない。
その日もヨシオ君は、お笑い芸人のギャグをまねたり、ヘン顔を披露したり。
運動会の雰囲気に気が高ぶったらしく、普段よりテンションが上がり気味だった。
しまいには何を思ったか、いきなり仰向けに寝ると、両脚をM字に広げて叫んだ。
「昨日