母と同級生

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2006-05-13

元哉、今日、元哉の家に泊まりに行っていいか?」
その日、とある地方都市の公立高校に通う大内元哉は、クラスメイトの沢渡健太と
飯島京介に、都合を尋ねられていた。二人とも元哉の幼馴染で、
常に行動を共にする仲良し三人組といった間柄であった。そんな親友たちに元哉は快く答える。
「ああ、いいよ。帰りがてらうちに寄れよ」
「やった!途中でお菓子でも買って行こうぜ、俺たちがおごるよ!」
そんな元哉の返事に喜ぶ健太と京介。しかし、元哉は少々不審に思う。
(最近、毎週泊まりにくるんだよなあ・・・まあ、いいけど)
新学期が始まった頃から健太と京介は、決まって週末になるとうちに泊まりに来る。
それ自体はなんの不思議も無い事だったが、二人ともどこかよそよそしいというか
何か隠し事をしているような気がする。元哉はそれを確かめるべく、二人の来訪を許したのであった。
(俺達三人の間には隠し事は無しだぜ)
日頃からそう言っている自分達の友情を再認識するためにもそれは重要で

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