とまってしまったえれべーたー
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とまってしまったえれべーたー
学校が休みの土曜日、リュウくんとマミちゃんは、カゼをひいてねこんでしまったタッくんのうちにお見まいに行きました。
タッくんの家は、十かい建てのマンションのいちばんてっぺんにあります。
タッくんの家には、ふだん、せんぎょう主ふのお母さんや、短大生のお姉さんがいるのですが、今日は、たまたま二人とも用事があって家にいないのです。いるのは、タッくんのちっちゃな妹だけでした。
それで、リュウくんとマミちゃんは、タッくんにお昼ご飯をつくってあげました。と言っても、つくったのはおかゆで、しかも実際に料理したのはリュウくんだけだったのですが。
そして、お昼ちょっとすぎに、タッくんのガールフレンドのノンちゃんがやってきたとき、二人は“おじゃま”にならないようにたいさんしました。
「もっといればいいのに」
タッくんのおでこにしぼったぬれタオルを当ててあげながら、ノンちゃんが言いました。
「そんなこと言って、ノンも