最高のご褒美
2014-09-21
スーっとするの、わしだけだったら申し訳ないのだが吐き出させてくれ。
おじさん、遅くしてできた一人娘がいるんだが、赤子の頃に母乳を一切飲めなかったからか、はたまたミルクが飲めなくて二ヶ月成長がとまったからか、とても体の小さい病弱な子だった。
お金もなくて小さい頃に治療させてやれんかったせいで、大人になった今とても苦労をしとる。
そんな娘が立派に成人式迎えた年、おじさんの務める会社が結構な黒字をだしてな、感謝祭を開くことになった。
感謝祭は家族を呼んで会社の土地使ってお祭りみたいな事をする。娘は成人したし興味無いかと思っとんだが、お父さんの職場見てみたいって言ってくれてな。祭りに来てくれた。
その時にな、うちの社長と仲の良い、取引先の社長とその跡継ぎのぼっちゃんに鉢合わせして挨拶しとったのよ。
おじさんの娘は病弱なせいか、いっつも中学生に間違えられるくらい小柄で、それがコンプレックスだったのよ。