師匠シリーズ 失踪
2007-07-11
師匠との話をまだいくつか書くつもりだが、俺が途中で飽きるかもしれんし、叩かれてへこんで止めるかもしれないので先に一連の出来事の落ちである、師匠の失踪について書いておく。
俺が3回生(単位27。プw)の時、師匠はその大学の図書館司書の職についていた。そのころ師匠はかなり精神的に参ってて、よく
「そこに女がいる!」
とか言っては何も無い空間にビクビクしていた。俺は何も感じないが、俺は師匠より霊感がないので師匠には見えるんだと思って一緒にビビっていた。
変だと思いはじめたのは、3回生の秋頃。師匠とはめったに会わなくなっていたが、あるとき学食で一緒になって同じテーブルについたとき
「後ろの席、何人見える?」
と言いだした。夜九時前で学食はガラガラ。後ろのテーブルにも誰も座っていなかった。
「何かみえるんすか?」