バイク事故
2007-03-10
大学3年目の夏。
俺はバイクが好きで、そのころはこれ以外なにもいらないと考えていた。
暇を持て余していた休日。
交差点直進する俺に横からトラックが突っ込んできた。
突き飛ばされた俺は宙を舞い、アスファルトに打ち付けられた。
意識が飛び、気がつけば病院。それも小さな病院ではなく、患者でいっぱいの大病院。
俺の意識がもどったのは事故の2日後。
視界がぼやけて、自分がなにを考えているかもわからなかったが、田舎からとんできた両親と姉が泣いていたのはハッキリとわかった。
頭を強く打ったらしいが、後遺症は残らず、後は足の複雑骨折が治れば問題ないということだった。
全身に縫い目があり、右足が全く動かせない。
愛車が廃車になったのを知り、俺は生きがいを失った気分だった。
だが、それもしばらくのこと。
そんな風に俺は考えていた。
病院の個室にいることが