高速バスの中で弄られて焦らされて・・・前編

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2018-03-28

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着替えやお土産の入った重いバッグを手に自動ドアをくぐった。
室内は暖房が効いていて、寒さに強ばっていた体がホッと緩む。
夜行バスのターミナル。
色々な方面にバスが出ていて、ひっきりなしに乗り場にバスが入ってきている。
年の瀬だからなのか、人もとても多かった。

飲み物を買って、待合室のイスに座る。
携帯を開いてみると、彼氏の蒼太からメールが届いていた。

『もうすぐバスの時間かな?会えるの楽しみにしてる』

私と蒼太は高校の時の同級生。
卒業して蒼太は地元、私は遠方の大学に進学して遠距離になった。
今はこうしてたまにしか会えないけど、それでも仲良くやっている。

メールの返事を打っているうちに出発時間になった。
乗り場へ行くと結構な列。
たぶん、ほとんどが私と同じ帰省客っぽい。
バスに乗り込み、チケットと席番号を交互に見ながら進んでいく。
どうやら一番後ろの席のようだった。


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