憧れのK君

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2008-02-07

小学五年生の頃の話です。
六年生にK君っていう、ちょっといいなと思っている男子がいました。足が速くて不良っぽい感じで目立ってて。今思うと、不良っぽいっていっても小学生だし笑っちゃうけど(笑)。当時は一つ年上ってだけで大人って感じで、憧れの対象でした。
ある日、日直の仕事で一人だけ帰りが遅くなりました。誰もいない教室で帰り支度をしている時にふと思い付きました。
今ならK君の教室、誰もいないかな?
そう思うといてもたってもいられず、ドキドキしながら一つ上の階にあるK君の教室に向かいました。
こっそりチェックしてあったK君の席を見つけて座りました。冷たい机にそっと頬を付けてみたり。それだけでドキドキして最高の気分でした。
「誰だ?何してんだよ」
突然の声にビックリして顔を上げると、そこにはK君がいました。
「え、あっ、あの、」
思わずキョドっていると、K君が近づいてきます。
「お前、五年だろ?俺の机で何してんだよ」
五年って、K君知っててくれたんだぁ。こんな最悪

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